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おそらのうえで。

おそらのうえで。

*君にサヨナラ*




君への恋に

   さよなら。


*君にサヨナラ*



「好きなんだ、君のこと」

初めての告白。

君の顔もみれないまま

精一杯の言葉を君にぶつけた。



高校1年のクリスマス。



君との出会いは入学式。

人込みの中

 君だけが輝いてみえたんだ。




 同じクラスで

 気が付けば隣同士の席になった君。



 「お前、字ぃきれいだよな」


 そう言って

 私のノートを覗いた君。


 「みかけによらずヌケてるよな」


 プリントをぶちまけた私を見て

 そういって笑った君。



 だれよりもなによりも

 私がすきになった君。



 高校1年のクリスマス。


 みんなで集まって

  クリスマスパーティー。


 帰り道は君と二人きり。

 勇気を出して告白した私に


 君は申し訳なさそうに

 微笑んだんだ。



 「ごめんな」



 ちょうど

 公園の大きな大きなクリスマスの下。



 「友達じゃ…ダメ?」


 君のその問い掛けに

 涙を堪えて笑ったんだ。




 「ううん。それだけでうれしい」




 それから君とはずっと友達で

 いつまでも忘れることが出来なかった

 君への恋心。



 新しい恋も出来ないまま

 毎年ひとりで過ごすクリスマス。


 君と見たクリスマスツリーをみて

 涙が頬を伝うクリスマス。




 あのクリスマスから3年。


 君は地方の大学に進学して

 私は地元の大学に進学して。




   新しい恋に落ちたんだ。




 「ごめん、待った?」


   今日はクリスマス。


 「遅刻した分
  いいもの食べさせてもらおっかなぁ~」


 大切な彼の手を繋いで

 あの時君に告白した公園で

  クリスマスツリーを見上げてた。




 やっと君にさよならできる。

 もうクリスマスツリー見上げて

 君を思い出して

 涙を流すことはなくなるね。



  ねぇ、君は今、幸せですか?


     ねぇ、しあわせになってね。


  さよなら、ずっと好きだった君。


    バイバイ、君への恋心。









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bbs

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